1. HOME
  2. ブログ
  3. 【指導者必見】選手が主体になるコーチングとは?

【指導者必見】選手が主体になるコーチングとは?

「何メートル先にいろ!」「なんでそっちにいくんだ!」「そうじゃない!こうやってやるんだ!」

このように、あたかも「正解」があるかのようなコーチングを見たり、聞いたりすることはありませんか?

はたして、このようなコーチングを通してトレーニングする選手に「学び」はあるのでしょうか?

今回は、指導者が押さえておくべきコーチングのポイントについて書いていきます!

 

コーチング 「何」から「どのように」へ

スポーツのパフォーマンスを向上させるためには、心技体のすべてを向上させる必要があるのは周知の事実です。

そのため、「何」をすればパフォーマンスが向上するのかを考えることが多いと思います。

スポーツ科学の世界ではスポーツ心理学やスポーツ生理学、バイオメカニクスなどの「何」を追求する研究が多く行われています。

しかし、「何」を理解することができても、「どのように」についてはあまり考えたことがないのではないでしょうか。

多くの現場で目の当たりにする「こうやってやるものだ」という一方的なコーチングに「学び」はあるのでしょうか?

 

コーチング 「学ぶ」のは選手

多くの指導者は「教える」ことが好きだと思います。

むしろ指導者になる動機のひとつとも言えるでしょう。
しかし、この「教える」という行為についてもう一度考えてみる必要があります。

なぜなら、選手のパフォーマンスを評価し、ああしろ、こうしろと指示するのは指導をする上で当たり前の行為のように思えますが、パフォーマンスを向上させていくのは、「選手本人」だからです。

スポーツに限らず、「学び」の本質的な部分は、自分自身で感じとることにあります。
多くの知識を持っている人から一方的に話をされるのではなく、学習者に学ぶ準備ができていなければなりません。

つまり、スポーツ現場においても選手が「主体的」に行うことで初めて「学び」が生まれるのです。
コーチが様々なやり方や情報を与えても選手本人が感じていなければ「学び」は起こりません。

そのため、選手主体になるように促すコーチングをしていくことが重要なのです。

 

選手主体のコーチングと放任は違う – 問いかけによるコーチング-

「考えろ!」と言って何も言わない指導は選手主体と言えるのでしょうか。

選手主体というと、選手が好きなようにやっていればいいのではないかという、放任のように思われる方もいるかもしれません。

しかし、それは明確に違います。

指導者は選手の選択を尊重するという前提は守りつつ、選手が自分にとって「よりよい方法を見つける働きかけ」をする必要があります。

ではどのように指導すべきなのでしょうか。

選手が主体的にトレーニングするには「提案」や「問いかけ」といった方法でアプローチする必要があります。
「問いかけ」を通して選手に「よりよい選択をさせる」ようにトレーニングをすることで、選手が考えることを促すことができます。

学んでもらいたい局面や状況を設定し、そこから選手がどれだけ学びを得られているかをしっかりと観察、評価をして、その状況に合わせて適切な関わりを持つような指導をすべきです。

そのため、指導者は選手自らが学ぼうとする環境を整えることに注力し、成長を促そうというコーチングが必要になってくるのです。「なぜそういう選択をしたのかという」考える機会、失敗する機会をつくるために、「問い」を発することで、選手たちは自分で考え行動できるようになっていくのです。

 

【指導者必見】選手が主体になるコーチングとは? まとめ

指示を出すことで、指導者は選手たちから自分で考え、学ぶ機会を奪っていたのかもしれません。

選手主体のコーチングをするためには、選手が何を考えプレーしたのかを引き出してあげることや、選手が行ったアクションまでのプロセスを聞き出し、選手たちの自己実現欲求、自己肯定感を充足させることが何よりも重要なのです。

コーチングとはテクニックやスキルを変えることではなく、知識や経験を用いて選手が必要としていることに対して適切に対応できるようにすることなのではないでしょうか。

ありがとうございました!

関連記事