スポーツ現場での指導者の仕事とは?
指導者の仕事とはどういったものでしょうか?
まだ指導のし始めで多いのは、「こんな感じのプレーをさせたい」といったようなざっくりとしたイメージしか持ち合わせておらず、
ただその曖昧なイメージに向かってトレーニングをしていくだけで終わってしまいます。
なので、たまたまうまくいくときもあれば失敗に終わることもあり、「チームが安定して前に進んでいく」とはならないのではないでしょうか?
では、指導者の仕事とはどういったものでしょうか?
スポーツ指導とは建物を建てるのと同じ
私はよく指導者の仕事は建物を建てるのと同じだと話します。
チームを作るには建物を作るとき同様、計画や設計図が必要になります。
建物を建てるとなれば、
- 構想(家のイメージ作り)
- 基本設計(おおまかな概要や工事費を決定)
- 実施設計(工期や図面作成、建築確認、申請など)
- 着工
- 監理(逐次確認、修正)
- 竣工、引き渡し
という作業が必要になります。
こういう建物にしたいというイメージ図から始まり、どこにどんな大きさのどのような材料のものを使うのか、それをいつまでにどのような工期で進めるのかをプランニングしなくてはいけません。
指導するには設計図を作る
これをチーム作りの設計図に置き換えると、
理想のチームのイメージや目標を設定する
こんなサッカーがしたい
こんなチームを作りたい
この成績を残したい
選手、指導スタッフ、活動環境の確認
どのような選手がいる?
どのようなスタッフがいる?
どのようなグラウンドや設備をもっている?
目標から逆算した計画作成(指導計画や予算計画、試合や遠征などの活動計画)
選手、スタッフ、環境や目標を考えた時、どのくらい練習をする?
いつどのようなチームと試合を組む?
自分のイメージするプレーの細分化
自分が目指すプレーを考えた時にどのような技術や戦術、体力が必要?
プレーを実現するための行動の優先順位は?
役割分担(指導スタッフの役割やキャプテンなどを決める)
誰にどのような役割を与える?
どこに配置する?
公式戦や遠征などの決定・申込
実際のトレーニングや練習試合でのチーム作り
いつどのような練習を行う?
どのように試合に落とし込んでいく?
M-T-M(マッチ-トレーニング-マッチ)指導法、保護者対応、選手のケア、進路
練習や試合の中で出た課題をどのようにクリアして理想に近づけていく?
家庭、プライベートでの問題や将来の問題でパフォーマンスが落ちていないか?
公式戦
身につけた力をいかに発揮させるか。
結果や内容など目標を達成できたのか?
このような形で、サッカー指導者も自らの設計図を描いてトレーニングを作っていきましょう!
スポーツ現場での指導者の仕事とは?まとめ
つまり指導するということはただ教えるというだけでなく、
- イメージを持つ
- 状況を把握する
- 計画を立てる
常に振り返り修正しながら、目標に向かって進めていくことだと思います!
皆さんも自分の指導にちゃんと計画や設計図があるか振り返ってみてください。