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若手指導者のキャリアの積み方とは?【成功具体例アリ】

私はサッカークラブや高校、大学のサッカー部を運営しているのですが、クラブを運営していると色々な方が売り込みに来られます。

サッカーの指導者だったり、トレーナーだったり、スカウトだったり、
多くの方を面接しているとキャリアの作り方が見えてきます。

今回は、若手の指導者がキャリアを築く上で持っておくべき視点についてお話していきます。

まずは自分で稼ぐ力を身につける

売り込みに来られる方でよくあるのが、指導者だと「サッカーで飯が食いたい」、「最終的にはJクラブを指導したい」だったり、

トレーナーの方だと「チームに関わりたい」、「現場で経験を積みたい」という願望です。

そして話を進めていくと当然お金の話になってくるのですが、必ずと言っていいほど

「それでは生活ができない」とか「謝礼くらいいただければ」とか「交通費は出ますか?」という話になります。

もちろんこちらもボランティアでやってもらうのは申し訳ないので

予算は準備して話をしているのですが、若手や実績の無い方の場合、その瞬間に「それでは結構です」となります。

簡単な話で、実績や力の無い人になぜお金を払わなければならないのかとなり、

お金を払うのならもっと実績のある人を探すよ、となります。

 

結果、キャリアを積みたいはずの人がキャリアを積めずに終わるのです。

それでは逆の話で、「お金はいりません。自分で稼ぎますのでチームのお手伝いをさせてください。」となったらどうでしょうか?

とりあえずやってみてくれ、となると思います。

そしてそれがキャリアになるのです。

肩書もつきますし、経験や人脈も手に入れることができます。

そう考えると、

まず「やりたいこと」や「やりたい場所」を探すのではなく、
まずは「やりたいことができる状況=自分で稼ぐ力」を作ること

が先決なのです。

 

自分で稼ぐ力とは?

それでは自分で稼ぐにはどうすればいいでしょうか?

例を挙げると、私は「イベントで収益を出すこと」を20代前半で学びました。

会社を辞め、ある強豪チームで勉強したいと思った時に、

私は「お金はいりません。その代わり、このグラウンドを使ってサッカーイベントを開催させてください。

そこで自分の給料は稼ぎますし、サッカー部の備品などを私が購入します。」とお願いしました。

もちろん返事は即採用です。

そして、このチームに入れてもらえたおかげで、実力も経験も肩書も人脈も全て手に入れることができました。

その結果、数年後にはある高校サッカー部の監督としてステップアップすることができました。

それだけでなく、未熟なうちにお金を要求して仕事をすると、「お金のわりに仕事できないね」とか「費用対効果が薄いね」という評価をされてしまい、

「自分の価値を下げる」ことになりますが、自分で稼げると「お金がかからない割に実力があるよね」や「費用対効果が高いよね」というように評価され「価値がとても上がる」のです。

そうしてステップアップすれば、その時には自分のやりたい仕事ができたり、自分のやりたい場所で仕事をすることができるようになります。

 

自分の賞味期限を考える

そして、もう一つ考えないといけないのが「自分の賞味期限」です。

価値のあるキャリアを身につけ、ある年齢に達すると、次は価値が上がりすぎてしまいます。

そうすると自分の年棒は高くなっており、それなりのクラブや会社でなければ雇えなくなってしまいます。

そしてやっかいなことに、年齢は重ねるにつれて将来性というものを失っていきます。

後ろには将来性のある若い指導者がどんどん育ってくるし、自分の雇い先はどんどん減っていく。

そうすると思い切ってチャレンジすることが難しくなり、それがまたその人の魅力を減らすことに繋がっていくのです。

まさに悪循環です。

そのときに、「自ら稼ぐ力」を持ち合わせていると、「ダメなら自分で稼げばいい」という方法も出てくるし、「半分は自分で稼ぐ」という選択肢も出てきます。

すると若い時と同じように、「この実力でこの費用であれば費用対効果としては申し分ない」ということになり、これも自分の雇い先を広げることになります。

 

まとめ

このように、「自分で稼ぐ力」を持っているか持っていないかで将来は大きく変わってきます。

それはお金の問題だけでなく、人脈や経験、実力、キャリアなどにも影響してくるのです。

もし今、名もない若者であれば、まず「やりたいこと」や「やりたい場所」を探すより、

「やりたいことができる状況」を作ることをお勧めします。

そうすれば、長いスパンで物事を考えた時、成功への道は案外近道になっているかもしれませんよ。

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