スポーツ監督は経営を学べ【必ずやるべき】
日本のスポーツで監督というとこのような場合が多いのではないでしょうか?
- 学校教員
- お父さんコーチ(ボランティアコーチ)
- 選手からの転身
こういう肩書の方はあまり見ませんよね?
今回は、経営者と監督という一見接点のない部分を掘り下げていきます!
経営者からの転身
私は、コーチであれば最初の方々、監督であれば経営者が良いのではないかと思います。
正確には経営者としての経験と監督するスポーツの経験を持ち合わせた人です。
それはなぜでしょうか?
チーム作りは会社経営に似ている
チームを作ると考えた時、以下のような業務があります。
- トレーニング指導
- 試合運営
- 日程調整
- 計画作り
- 選手管理
- スタッフ育成
- 選手募集
- 情操教育
- 収支管理
- 保護者対応
- 進路指導
…などなど
プロチーム、学校部活、スポーツクラブなど、それぞれで業務に違いはありますが、ただトレーニング指導すればいいというものではありません。
いつどのような指導をし、いつどのような相手と試合を組み、ソフト面はどうでハード面はどうで、いつどこに選手募集の営業に行くのか…など業務は多岐にわたります。
例えばスポーツを指導するとき、指導者は指導の勉強をします。
指導方法や戦術論、コンディショニングや心理学…など、指導に関わること全てを学ぶでしょう。
しかし、先程述べたようにチーム作りは多岐にわたるのに、その学びをすることはまずありません。
選手募集であれば営業テクニック、収支管理であれば経理能力、進路指導であれば人脈作りなど、指導とは全く別の能力が必要になってきます。
そういった能力を持ち合わせていない人が監督としてチームを作った時に、そのチームは果たして成長するでしょうか?
これを会社経営で考えればどうでしょう?
営業や経理などの知識もなく、人脈もない人が社長をする。
すぐに倒産してしまうことは目に見えています。
なのに、スポーツ界では経営を学ぼうともせず、経営能力のない人が監督をするのです。
費用対効果やニーズという考え方
監督という立場でなくても経営を学ぶことは指導に役立つと思います。
例えば費用対効果やニーズといった考え方です。
スポーツ界でよく見かけるのは、指導者が自分の理想を追い求めることです。
それ自体が悪いことではないのですが、組織というのは一人で成り立っているのではありません。
プロであればスポンサーもいるでしょうし、お金を払って試合を見に来るファンもいます。
学生スポーツであれば保護者がいます。
このような自分以外に関わる人たちにも矢印を向けなければ自己満足に陥ってしまいます。
たとえば、自分の理想を追い求めた結果、試合に負け続ければどうなるでしょう?
スポンサーが撤退したり、良い選手が入ってこなくなったり、ファンが離れたりすると思います。
指導者にも人件費はかかっていますし、チーム作りにも運営費や強化費を投資しています。
費用対効果で考えると効果はとても低くなるのではないでしょうか?
では理想を捨てて勝てばいいのかというとそうとも限りません。
オーナーやファンが求めるもの=ニーズという考え方があるからです。
勝ってもつまらない試合をすればファンは離れるかもしれません。
オーナーがお金を払いますから希望を無視することもできません。
そう考えると、自分の理想と現実(費用対効果やニーズ)のバランスを取りながら指導することは大切なのではないでしょうか?
【必ずやるべき】スポーツ監督は経営を学べ まとめ
このように、スポーツの指導者であっても経営を学ぶことは大切なのではないでしょうか?
監督であればチームを作るための様々な能力を学び、コーチであれば最低でも費用対効果やニーズという考え方を理解したうえで指導することが大切だと思います。
そう考えると経営者から転身した監督がいてもおかしくはないですよね?
もしくはそのような監督のほうが案外良いチームを作るかもしれません。
ありがとうございました!!