海外サッカー留学をする前に知っておきたい事 スペイン編②
前回の記事では、スペインにサッカー留学をする前に知っておきたい事をテーマにスペインという国について、そしてスペインサッカーの育成カテゴリーについて紹介しました。
今回の記事では、育成年代を終えた選手がプレーすることになるプロ・アマチュアカテゴリーのリーグはどういうものなのか、どんな構造になっているのかについて紹介していきます。
育成年代を終えた選手のその後はどうなる?プロ・アマ カテゴリーの構造はどうなってるの?
スペインの育成年代を終えた選手達はその後プロ・アマチュアカテゴリーに所属するクラブと契約をして年齢関係なくプレーすることになります。
さて、そのスペインサッカーのリーグの構造がどうなっているかというと…
⚫︎ Primera Division(プリメーラ ディビジョン) ✴︎スペイン1部(プロリーグ)
: 1グループ(20チーム)構成。RCDマジョルカに所属する久保建英選手がプレーするリーグです。
⚫︎ Segunda Division(セグンダ ディビジョン) ✴︎スペイン2部(プロリーグ)
: 1グループ(22チーム)構成。CDレガネスに所属する柴崎岳選手や、FCカルタヘナに所属する岡崎慎司選手がプレーするリーグです。
⚫︎ Primera Division RFEF(プリメーラ ディビジョン RFEF) ✴︎スペイン3部(セミプロリーグ)
: 2グループ(各グループ20チーム)構成。全40チーム。
このカテゴリーにはFCバルセロナBやレアル・マドリード カスティージャなど1部に所属するクラブのBチームも所属しています。
⚫︎ Segunda Division RFEF(セグンダ ディビジョン RFEF) ✴︎スペイン4部(セミプロリーグ)
: 5グループ(各グループ18チーム)構成。全90チーム。
このカテゴリーにはRCDエスパニョールBやレガネスBなど1部や2部リーグに所属するクラブのBチームも所属しています。現在Sestao River Clubに所属する丹羽大輝選手もこのリーグでプレーしています。
⚫︎Tercera Division RFEF(テルセーラ ディビジョン RFEF) ✴︎スペイン5部(セミプロ/アマチュアリーグ)
: 18グループ(各グループ16~21チーム)構成。全319チーム。このカテゴリーからセミプロとアマチュアが混合するカテゴリーです。
⚫︎地域リーグ ✴︎スペイン6部リーグ(アマチュアリーグ)
: このカテゴリーからは各地域のサッカー協会によって組織される地域別リーグとなります。 地域によっては7部、8部、9部と多くのカテゴリーが存在する。
さすがサッカーが強いだけあり、カテゴリーやチーム数も非常に多いです。
日本人のプロ選手はだいたいスペインの1部か2部のチームに移籍します。
圧倒的なスペインのチーム数…チャンスも多い?
男子スペインサッカーのリーグ・カテゴリーの構造はこのようになっています。日本と比べてみてどうでしょうか?
4部リーグまでのチームの数が日本は74チームなのに対してスペインは172チームと、約100チームも日本より多いです。
チーム数が多いから単純にチャンスも多いのではないか?とも考えられますが、実際にスペインでプレーした経験から、一概にはそうだといえません。
もちろんこの数字から見てもチーム数が多いのは事実ですが、スペインには世界中から選手が集まってきます。
私が実際にプレーしていたクラブにも南米、アフリカ、ヨーロッパ、アジアと非常に多くの外国人選手が在籍していました。チーム数が多いのは事実ですが、選手の数が多いのも事実です。
言語の観点から考えても、世界中から選手が集まってくることはごく自然な流れとも考えられます。
例えば南米の多くの国ではスペイン語が公用語として話されていますし、イタリア語やポルトガル語はスペイン語と似ていると言われています。
言語が問題にならないとい、わかる、ということは外国でプレーする選手にとってはかなり大きなプラスになります。
【海外サッカー留学をする前に知っておきたいこと スペイン編②】
まとめ
競技面以外の部分でいうと、日本人がスペイン(海外)でプレーする場合、トッププロの選手であればクラブや代理人がビザの手続きをしてくれたり、お金の問題もないですね。
一方、そうでない選手の場合、ビザの問題だったり、クラブから生活するのに十分な給料をもらえなければお金の問題も出てくるでしょう。
このように、一部のトップ選手を除くと日本人がスペイン(海外)でプレーすることは、競技面以外の問題も出てきます。
先ほど挙げた「ビザ」の問題だったり「お金」の問題は代表的な問題かもしれません。
スペインに限らず海外でのプレーを考えている選手は、自分のいきたい国でプレーするにはどうすればいいのか、どんな問題をクリアしなければならないのかなど事前にしっかり情報を得て、準備する事が大事になってきます。
SNSやインターネットで情報を得るのも一つですが、私が勧めるのは
【現地で実際にプレーしている人や住んでいる人、過去に経験のある人に直接話を聞く】
です。
また、海外サッカー留学のサポートをしている会社やエージェントに話を聞くのもひとつですね。
海外サッカー留学を考えている人で、疑問やわからない事がある人はそこに住んでいる人や、すでにプレーしている人などを探してコンタクトを取ってみると、
色々知りたい情報が得れるかもしれませんよ!!