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有望株輩出!大学サッカーとプロ育成の密接な関係

昨今、大学サッカー経由でプロサッカー選手になるというケースが増えています。

現在、プレミアリーグで活躍するブライトンの三苫選手はその筆頭ではないでしょうか。

大学サッカーは、Jリーグを目指す若手選手にとって重要な登竜門としての役割を担っています。

高校サッカーとは異なり、大学サッカーではより高度な戦術やフィジカルが求められ、選手たちは競技力向上だけでなく、人間的な成長も期待されています。大学という環境で、サッカーだけでなく学業や社会経験を積むことで、多角的な視野を持つことができ、プロ選手として必要な自己管理能力やコミュニケーション能力も養われます。

近年、JリーグのU-23チームの消滅により、高卒でプロ入りした選手が十分な出場機会を得ることが難しくなっています。

そのため、大学サッカーで実力と経験を積み、即戦力としてプロ入りを目指す選手が増加しています。大学サッカーは、プロへの準備期間としてだけでなく、選手育成の重要な場としての役割を担っていると言えるでしょう。

例えば、FC東京では、明治大学出身の選手が多く活躍しており、明治大学卒は“ブランド”として認識されつつあります。筑波大学や流通経済大学、早稲田大学などもプロ選手輩出において高い実績を誇り、大学サッカーがJリーグへの重要なルートとなっていることが分かります。

 

育成に力を入れる大学の特徴

大学サッカーの強豪校には、次のような特徴があります。

1. 優秀な指導者

豊富な指導経験を持つ監督やコーチ陣が、選手個々の能力を最大限に引き出す指導を行っています。

例えば、明治大学の栗田大輔前監督(現東京V副社長)や筑波大学の小井戸正亮監督は、大学サッカーを通じて多くのJリーガーを輩出してきました。

指導者の質は選手の成長に大きく影響を与えるため、大学選びの際には重要な要素となります。

2. 充実した練習環境

最新のトレーニング設備や、質の高い練習環境が提供される大学は、選手たちにとって大きな魅力です。

例えば、流通経済大学はJリーグのクラブ並みの施設を備え、専用のグラウンドやジムが充実しています。

恵まれた環境でトレーニングを積むことで、選手の成長を加速させることができます。

3. プロとの連携

Jリーグクラブとの練習試合や、特別指定選手制度の活用により、選手たちはプロの世界を経験する機会が増えています。

例えば、早稲田大学では定期的にJリーグクラブとの試合を組み、プロレベルの試合を経験できる環境を整えています。

4. スカウティング

全国各地の有望な高校生を積極的にスカウトし、優秀な選手を集めています。

大学サッカーは、高校サッカーで活躍した選手が集まる場であるため、切磋琢磨しながら成長できる環境です。

高卒プロと大卒プロの違い

項目 高卒プロ 大卒プロ
年齢 18歳 22歳
経験 高校サッカーまで 大学サッカーまで
即戦力性 低い 高い
将来性 高い 高い
社会経験 少ない 比較的多い

高卒プロは、若くしてプロの世界に飛び込むため、大きな成長が期待できます。一方で、身体的な成長や精神的な成熟度が十分でない場合もあります。

大卒プロは、大学サッカーで経験を積んでいるため、即戦力として活躍できる可能性が高いです。また、大学で社会経験を積むことで、人間的にも成長していることが期待されます。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自身のキャリアプランに合わせて選択することが重要です。

大学サッカーからプロになった選手たちの声

多くのJリーガーが大学サッカー出身であり、大学サッカーでの経験がプロで活かされているという声が多く聞かれます。例えば、

  • 長友佑都(明治大学→FC東京→海外移籍):「大学時代にフィジカルと戦術を磨き、プロに入る準備ができた。」
  • 上田綺世(法政大学→鹿島アントラーズ→海外移籍):「大学で試合経験を多く積めたことで、プロ入り後すぐに結果を出せた。」
  • 町田浩樹(鹿島アントラーズ→海外移籍、流通経済大学出身):「大学での経験がなかったら、プロで活躍するのは難しかったと思う。」

このように、大学サッカーでの経験がプロ入り後の活躍に直結していることが分かります。

今後の大学サッカー界の展望

大学サッカー界は、Jリーグとの連携強化や育成システムの進化など、さらなる発展が期待されています。

大学サッカーは、将来の日本サッカー界を担う人材育成の重要な役割を担っており、今後の動向に注目が集まっています。

1. 競技レベルの向上

Jリーグクラブと連携した強化策により、大学サッカーのレベルは年々向上しています。

特に、関東大学リーグや関西大学リーグは、Jリーグ並みの激戦が繰り広げられており、プロ入り前の貴重な経験の場となっています。

2. 国際的な舞台での活躍

近年、日本の大学サッカーは海外の大学やクラブチームとも試合を行う機会が増えており、国際経験を積む場としても注目されています。

その結果として、高校卒業時にプロクラブからオファーを貰ってもあえて断り、大学で心身ともに鍛え大学経由でプロになるという選択肢を選ぶ選手も少なくありません。

大学サッカーとプロ育成の密接な関係 | まとめ

大学サッカーは、Jリーグをはじめとするプロサッカー選手育成において重要な役割を担っています。

充実した練習環境や指導体制のもと、選手はプロを目指すための準備を整えています。

今後も大学サッカーは、日本サッカー界の発展において欠かせない存在となるでしょう。

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