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短い練習でも選手が伸びる“集中力設計”の技術

「練習時間が足りない」「十分にやり込めない」
育成年代の現場では、時間的制約に悩む指導者は少なくありません。

しかし、成長の差を生むのは練習時間の長さよりも、どれだけ集中した状態で取り組めたかです。短い練習でも成果を上げているチームには、共通した“集中力設計”があります。

短い練習でも選手が伸びる“集中力設計”の技術

集中力は才能ではなく環境で決まる

集中できる選手と、すぐ気が散る選手の差は、生まれつきの能力だけではありません。

集中力は、練習環境やメニュー設計によって大きく左右されます。特にジュニア世代では、「集中しろ」という言葉よりも、「集中せざるを得ない状況」を作ることが重要です。

練習冒頭の5分で流れが決まる

短時間練習では、最初の5分がその日の質を決定づけます。

冒頭が単調だと、選手の意識はなかなか上がりません。逆に、判断や反応を求められる簡単なメニューを入れるだけで、脳と身体が一気に起動します。

・合図に反応する動き
・制限付きのパス
・瞬時に選択を迫られるルール

こうした要素は、短時間でも集中状態を引き出します。

1メニュー1テーマで迷わせない

集中力が切れる大きな原因は、「何を意識すればいいのか分からない」状態です。

短い練習ほど、1メニューに詰め込むテーマは1つに絞る必要があります。

テーマが明確であれば、選手は自分の意識をどこに向ければいいか理解でき、無駄な思考が減ります。

時間制限が集中を生む

ダラダラした練習を防ぐ最も簡単な方法が、時間を区切ることです。

「あと30秒」「次でラスト」といった区切りは、自然と集中力を引き上げます。

これは心理学的にも「締切効果」として知られており、短時間練習との相性は非常に良い方法です。

フィードバックは“短く・即座に”

短い練習では、長い説明や説教は逆効果です。

集中している流れを止めず、
「今の〇〇、良い」
「次はここだけ意識」
といった短い声かけを重ねる方が、学習効果は高まります。

休憩も集中力設計の一部

集中を維持するためには、休憩の取り方も重要です。

短時間練習では、長時間やり続けるより、短い休憩を挟んで再集中させる方が効果的です。

水分補給と同時に、一言で次のテーマを伝えるだけでも、集中はリセットされます。

短いからこそ設計が生きる

練習時間が短いことは、不利ではありません。

むしろ、無駄を削ぎ落とし、本質に集中できるチャンスでもあります。

集中力は、気合や根性ではなく、設計するものです。

限られた時間の中で、選手が「考え、感じ、挑戦できる」環境を作ることが、成長を最大化する鍵となります。

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